『ようこそ実力至上主義の教室へ』の主人公である綾小路清隆。
原作を読んでいても中々実力を図りきれない謎多き彼ですが、本来の実力はどれほど高いのでしょうか。
原作で公表されている情報と、今までの彼の暗躍ぶりから予想してまとめてみました。
原作を読まれた方も未読の方も、参考にしてみてください。
※ネタバレ注意
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綾小路清隆のプロフィール
まずは、原作2巻に掲載されている綾小路清隆のプロフィールをおさらいしてみましょう。
氏名:綾小路 清隆(あやのこうじ きよたか)
クラス:1年D組
誕生日:10月20日
学力:C
知性:C-
判断力:C-
身体能力:C-
協調性:D
※生徒全体の評価平均はCほどだと思われる。
上記は入学試験時点のものですが、全体的にとんでもない落ちこぼれ評価をされていることが分かりますね。
また、当時の面接官も以下のようなコメントを残しています。
積極性に欠け将来への展望なども持ち合わせておらず、現段階では期待の薄い生徒だと言わざるを得ない。
この作品の舞台であり、主人公も通っている「高度育成高等学校」は全国屈指の名門校という設定のようですが、なぜ入学を許可されたのか分からないレベルのダメ評価を受けていますね。
ちなみに、綾小路くんの誕生日はあの因縁深いCクラス代表の龍園くんと同じ日です。
面白いですね。
綾小路の表向きの実力
正直、「”実力”って何だっけ?」という感じですが、とりあえず綾小路くんの周りからの評価についてまとめてみます。
まず、当初のクラスメイトたちからの評価ですが、総じて「ぼっちで影が薄い奴」という評価を受けています。
これに関しては、綾小路くん自身が演技で根暗キャラを演じているのか、それとも素で周りとのコミュニケーションが苦手なのかは詳しく分かりませんが、おそらく演技3割、本来の性格7割といったところではないでしょうか。
本人自身、高校入学までは「ホワイトルーム」という施設で暮らしていたそうで、あまり同学年の子たちと関わってこなかったからか、Dクラスでの自己紹介も探り探りのようでした。
そして、この主人公の面白い所が、一貫して自分自身が表舞台に立たないという所です。
他作品の、いわゆる「実力隠し系主人公」の多くは、ストーリーの序盤こそ「落ちこぼれ」として実力を隠していますが、すぐに周囲に本来の実力を知られ、そこから「俺tuee」展開に進むというのがメジャーです。
そうしないと、ストーリー展開として爽快感を出しにくいですからね。
しかし、綾小路くんは決して表には立たがりません。
もちろん、一部の方々は綾小路くんの暗躍に感づいてはいますが、彼は決して開き直って実力を全開で発揮するという事をしません。
最新刊である6巻現在も、常に同じクラスの堀北さんや軽井沢さんを隠れ蓑にして策略を巡らせ続けています。
これが綾小路くんをテンプレ主人公から遠ざけている理由であると言えるでしょう。
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なぜ実力を隠しているのか
それでは、どうして彼は本来の実力を隠し続けているのでしょうか。
これに関して言えば、おそらく本人がただ「自由を謳歌したいから」だと言えるでしょう。
そもそも「高度育成高等学校」を選んだ理由として、この学校が外部からの干渉を完全にシャットアウトできる環境であり、父親から離れて自由を手に入れるためであると本人は述べています。
つまり綾小路くんは、ただ自由が欲しいからこの学校に入ったのです。
目立ってしまえば面倒ごとに巻き込まれ、自らの自由が脅かされてしまう可能性が高くなるため、彼は積極的に自らの実力を示そうとはしないのでしょう。
しかし別に、「絶対に自身の実力を隠し通そう」という気持ちも無いように思われます。
その証拠として、彼が入試で全教科50点を取っている事や、体育祭で身体能力的な本気の一部を出していることが挙げられます。
本当に目立ちたくないのであれば、全教科50点なんて荒業をする必要はありませんし、体育祭でも一貫して実力を隠すはずでしょう。
ですから綾小路くん的には、「出来れば目立つような行動はしたくないけど、それは絶対では無い」と考えているのではないでしょうか。
綾小路の本来の実力とは
さて、ここで気になる綾小路くんの本来の実力について考えてみましょう。
分かりやすく先程の彼のプロフィールを改変してみると、以下のような評価になると思われます。
綾小路の本来の実力?
学力:A
知性:A
判断力:A
身体能力:A
協調性:C
まず、「学力」は入試を全て50点で調整していることから、全校生徒中トップクラスであると考えられます。
また「知性」や「判断力」については、彼が暗躍しながら実行している策略の数々から考えて、間違いなく最高評価のはずです。
そして「身体能力」については、全力を出さずに握力60キロを叩き出したり、体育祭でのリレーでの活躍や、アニメ版で他生徒から注目されるほど筋肉が発達している描写があったことから、最高評価に値すると考えられます。
最後の「協調性」については、実際に友達が少ない事と、「周りと協力して物事を進める」よりも「周りを自分の思い通りに動かす」ことに長けている事から、C評価ほどであると思います。
総評すると、本来の実力を発揮すれば間違いなくAクラスの代表に成れるだけの能力がある、という事になるでしょう。
結局、現時点では「計り知れない」という事が分かりますね。
実際、綾小路くんの真骨頂は「学生として求められる能力」以外の所にあると思われます。
原作で発揮されている、戦略構想や戦術の立案力や実行力、そして何よりそれらを平然と成し遂げる「異常な精神性」などは中々数値では測れないものでしょう。
一体どんな育ち方をしたのか分かりませんが、とりあえず、彼が本来の実力を発揮する場面は今後も早々訪れないでしょうね。
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綾小路の正体とホワイトルーム
原作を読んでいると、気になるワードが出てくると思います。
そうです、「ホワイトルーム」です。
原作の今までのホワイトルームについての言及から推測するに、実験段階の施設なのか本格的に運営されているのかは分かりませんが、ともかくホワイトルームは子供に英才教育を施す施設であるようです。
そして綾小路くんの父親がこのホワイトルームの運営に深く関わっており、Aクラス代表である坂柳さんも「ホワイトルーム」出身であるようですから、原作の今後の展開に深く関わってくる施設であることは間違いありません。
そして坂柳さん曰く、「綾小路くんはホワイトルームの最高傑作」であるそうです。
綾小路くんがどうやってホワイトルームの目を欺いて高校入試を受けたのか、
そしてどうしてホワイトルーム出身の坂柳さんが同じ高校にいるのか、
そもそも綾小路くんの父親は何者なのか、
まだまだ分からないことばかりですが、全てはホワイトルームに関係しているようです。
ホワイトルームに関しては、今後の原作で説明されるのを楽しみに待ちましょう。
綾小路の本当の望み
ここまで綾小路くんについて見ていくと、もはや悩みなんて無い完璧なキャラクターであるように思えますよね。
しかし、もちろん綾小路くんにも望みはあります。
ホワイトルームで自分を育てた「父親を打ち負かす」という望みが。
父親を打ち負かすと言っても、そもそもどんな土俵で戦うのか、そしてどうすれば”勝ち”になるのか判断が難しいところですが、綾小路くん自身は「父親を打ち負かす事とは、すなわち、父親の最高傑作である自分が負けることである」と考えているようです。
つまり、綾小路くんが父親に勝つためには、綾小路くん自身が誰かに敗れなければならないんですね。
「勝つために負ける」という矛盾した悩みを彼は抱えているのです。
そしてこれが発展した結果、綾小路くん自身は全力の自分を負かしてくれる相手の登場を望んでいるんです。
一体、全力の彼を負かしてくれる相手は現れるのでしょうか。
まとめ
以上、『ようこそ実力至上主義の教室へ』の無気力系主人公、綾小路清隆くんについてでした。
まさに『完璧超人』を体現しているクセの強い主人公ですが、読者にすら本来の実力を悟らせない魅力的な人物です。
今後も、綾小路くんの無双的な活躍が楽しみです。
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