2期アニメが終わり、はやくも3期のアニメ化が待たれる人気作品である『このすば!』。
今回は、そんな『この素晴らしい世界に祝福を!』の10巻を読んだ感想についてまとめてみました。
※少々のネタバレを含みます。
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10巻の簡単なあらすじ
カズマの元にアイリスから魔王討伐資金援助のお願いのために隣国まで護衛の依頼の手紙が届きます。
ですが、手紙の内容に不満がありました。
なんと、隣国の王子が彼女の許嫁だったのです。
カズマは護衛を受けると共に婚約を阻止すべく、いつもの悪知恵を働かせるのですが、結局はいつものメンバーとアイリスで隣国まで行くことに。
しかし、やはりいつものごとくただの護衛で終わるはずも無く、色々なトラブルに巻き込まれていくのでした。
10巻の感想
9巻でカズマとめぐみんの関係が少し進み、そちらの方を期待していた方にはちょっと残念ですが、今回のメインキャラはアイリスです。
今回は、彼女がとにかく活躍します。
今回の旅は、付き人がいない、正真正銘カズマ達との旅ですから、初登場時のような感じはなく、お互いに遠慮なく接します。
アイリスは剣の腕は強くてしっかりしてるようですが、世間知らずで、カズマが料理してると「手伝いたい」とか言ったりと、ちょこちょこ年相応の部分があり、そのギャップがまた可愛いです。
カズマも妹として彼女を甘やかしますが、そこにカズマに好意を直接的にぶつけるようになっためぐみんもヤキモチをやいて対立したりと微笑ましいですね。
今巻のめぐみんは、出番は少ないながらも、流石人気投票1位と言いたいくらい、ハートを突いてくるようなデレてる可愛い部分を見せてくれます。
この辺の二人のやりとりでめぐみんがアイリスを下っ端扱いするのは、番外編の爆焔の方を読んでいるとわかります。
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そして、カズマはさすが「クズマさん」と異名を持つだけあり、冒頭から呪いのスキルのために野良デュラハンを探し、王子に呪いをかけ婚約破棄させようとしたり、隣国行きを阻止しようとするダクネスにも遠慮なくセクハラをかまします。
王子に会っても遠慮のない態度で接したりと、今回の舞台は隣国のカジノ大国なだけあり、運が強いカズマの独壇場でした。
相手が泣くまで追い詰め遠慮なく稼いだりとか、ぶれない行動はいつも通りという感じです。
しかし最後は、「さすが主人公!」と言っていいのかは微妙ですが、妹が困っていたらお兄ちゃんらしく、決める時には決めてくれました。
許嫁ネタですからどうやって破談にさせる話かと思ってましたが、それは7巻でやってるので流石に同じネタでは来ませんでした。
王子もそんなに性格が悪くなかったですし、アイリスに好意を抱いてたのに、結局はフラれてしまったり、援助資金は大量に持っていかれたりと、今巻で一番の被害者でご愁傷様です。
アイリスがカズマに出会ってなければ、彼はフラれる事も資金をごっそり持ってかれもなかったでしょうから、やっぱりカズマは疫病神ですね。
今巻の話の傾向はアイリス+カズマ達というような構図で、舞台も隣国になっており、町でいつものように4人で馬鹿やるような構図ではないので、いつもと比べると、少し異色的なのかもしれません。
4巻でもウィズが同行して湯治にいったりしましたが、あの時はメインはアクアでしたし、番外編とか含めればそれなりに関わってきているアイリスですが、レギュラーメンバーと言えるかは微妙ですし、短編などで少し関わるくらいならいいかもしれませんが、本格的に1冊まるまるメインだとなにかいつもの「このすば」と違うような印象を持ちました。
話としては重要なポイントのようですし、面白いには面白いのですが、もう少し比率をいつもの4人にした方がよかったのではないかと思いました。
アイリスメインの今回は、彼女に色々な見せ場がありましたが、やはり一番のシーンはラストのカズマをいつものように「お兄様」と呼ばずに「お兄ちゃん」と読んだ所です。
さらに、あとがきの三嶋くろね先生のイラストで、トドメとばかりに、アイリスが布団でぬいぐるみを抱き指輪をもらって喜んでるイラストが可愛すぎて破壊力が高いです。
本編の指輪をもらったとこの挿絵よりも、劇中や挿絵でも鎧姿が多かったアイリスの少女らしい一面がよかった。
そんな10巻でした。
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