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『クジラの子らは砂上に歌う』のヌースの正体とは?考察してみる

『クジラの子らは砂上に歌う』という物語の核であり、さまざまなナゾに包まれている魂形(ヌース)。

泥クジラことヌース・ファレナは例外ですが、ヌースは一般的に人々の感情を栄養分として吸収するとされています。

帝国では砂の海を航行する戦艦の動力などに使われており、泥クジラの動力も勿論ヌースの一種です。

この作品の根幹を成しているヌースという不思議な存在について、考察を交えてまとめてみましたので見ていきましょう。

※ネタバレ注意 

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魂形(ヌース)って何?

そもそも、魂形(ヌース)って一体何なのでしょうか。

一説によると、ヌースは空から降ってきたとされていますが、本当のところはよく分かりません。

分かっているのは、

「ぶよぶよとした見た目」

「人間の感情を栄養分として吸収する」

「戦艦に組み込むことで砂の海を沈まず航海できる」

「ヌースの近くでは通常サイミアを使えない」

という事ぐらいです。

※例外として、ヌース・ファレナは印の命を吸収します。

 

ちなみにヌースの由来として、古代ギリシア哲学において「ヌース(nous)」は知性、精神、魂という意味で使われていたそうです。

 

帝国のヌース信仰

もともととても発達した文明があったようですが、「カサルティリオの雨」と呼ばれる大変動によって、この作品の世界は出来たようです。

そして帝国が信じている内容によると、「かつて感情のままに生きる人間に幻滅した神が、カサルティリオの雨を引き起こした」そうです。

なんだか、『ノアの方舟』のようですね。

 

とにもかくにも、なんとかその大変動を乗り越えた帝国人の祖先たちは、二度と大変動が起きないよう感情をヌースにささげることにしたようです。

そしてこの風習が連綿と受け継がれていった結果、帝国の人々はヌースを神として崇めるようになり、巡礼として最大のヌースと呼ばれている「アンスロポロス」に感情を捧げ続けているのです。

ちなみに、ヌースに感情を捧げる「巡礼」は帝国の国民にとっては義務のようなものであり、幼い子供でも少なからず感情を吸われるそう。

ただ、リョダリのように感情を上手く吸収されない例外のような人間もいるようです。

 

ヌースに意志は有るのか

とても歩いたり喋ったり出来ないような見た目のヌースですが、意志が存在するのかはナゾです。

ただし、「ネリ」や「エマ」のような『血』と呼ばれる存在が、ヌース本体に変わってヌースの意志を伝えているようです。

となると、一応ヌースにも意志は有るのではないかと考えられるわけですが、公式ではナゾという事になっています。

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ヌースは何個有る?

ヌースは人間には作り出すことが出来ませんから、とても貴重な存在です。

そして気になる世界に存在するヌースの個数についてですが、これは明らかになってはいません。

ただ、原作1巻時点において帝国が所有していたヌースは8個であり、これに泥クジラのヌース・ファレナを合わせて、少なくとも9個は世界に存在していると言えます。

ここで、それぞれのヌースについてまとめてみます。

 

ヌース・アンスロポス

帝国の所有している最大のヌース。

帝国の国民が巡礼として感情を捧げる。

「アンスロポス」はギリシア語で「人間」という意味。

 

ヌース・ファレナ

泥クジラの動力であり心臓。

人間の感情ではなく命を吸収する。

「ネリ」や「エマ」を通して、主人公チャクロにさまざまな助言をする。

 

ヌース・リコス

泥クジラ殲滅作戦のためにリコスが乗っていた戦艦。

泥クジラを発見する前に敵の襲撃を受け、リコス一人を残して兵士は全滅。

後に帝国軍に回収された。

「リコス」はギリシア語で「狼」という意味。

 

ヌース・スキロス

ヌース・リコスの回収と泥クジラ殲滅作戦を引き継いだ戦艦。

デモナスとして覚醒したオウニに破壊される。

チャクロに泥クジラの「舵」を与えた。

「スキロス」はギリシア語で「犬」という意味。

 

ヌースとサルクス

基本的に人間の感情を栄養分として吸収するヌースですが、帝国の一部の特権階級の人々は「魂肉(サルクス)」というアイテムを持つことが出来ます。

このサルクスは、もともとヌース・アンスロポスの一部であり、感情を取られる量を抑えることが出来る効果があります。

感情を失くすことこそ至高としている帝国で、その上層部のみが感情を取られる量を抑えることが出来るという矛盾。

なんだか闇が深いですよね。

ですが、国を運営する上ではある程度の感情が必要だという事なのかもしれません。

 

ヌースとデモナス

さて、帝国で神として崇められている「ヌース」ですが、実はヌースをサイミアで破壊できる存在がいます。

それが、デモナスです。

 

 デモナスは一言で表現すると、「帝国で封印された伝説の魔神」です。

とある昔、帝国はヌースからデモニスと呼ばれる最強の兵士を生み出したのですが、この最強の兵士には大きな欠陥がありました。

それは「ヌースを破壊出来る」という致命的な欠陥でした。

デモナスは、ヌースの近くでもサイミアを使用することが出来るのです。

 

ヌースを神として崇める帝国にとって、神を破壊できるデモナスという魔神は決して容認することが出来ない存在だったので、結果としてデモナスを創る方法は封印されることになってしまったのです。

 しかし、泥クジラことヌース・ファレナには、この最強の兵士であるデモナスを創ることが出来る環境が整っていました。

そうして人間をデモナスに変える実験の被験者にされたのが自警団のシュアンであり、一方のオウニは純粋なデモナスと疑われ、帝国に狙われることになるのです。

 

まとめ

ヌースは、その存在自体がSF染みていることが分かりますね。

誰がヌースを創り出しのか、またヌースはどこからやって来たのか。

ロマンが広がりますね。

この作品の世界は私達の世界の成れの果てのようですから、もしかするとヌースは未来の科学者たちが作った「生物兵器」だったりしないですかね。

もしくは宇宙人とか。

まあ物語が進むに連れてどんどんとヌースのナゾが明かされていくはずですから、楽しみに待っていましょう。

 

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